米国 アフガニスタン撤退 今更聞けない米国とアフガニスタンの情勢

社会ニュース

はじめに

16日夕方にバイデンアメリカ合衆国大統領は会見を行った。

内容はアフガニスタンに駐屯させていた、米軍の完全撤退の正当性を強調。

しかし8月15日にアフガニスタンの首都カブールが反政府武装勢力のタリバンに占拠されたことによって野党や共和党などからの批判が高まっている中での会見であった。


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アメリカ軍はなぜアフガニスタンに駐屯しているのか

引用:https://www.businessinsider.jp

始まりは2001年に起きた同時多発テロから始まる。

衝撃的な事件なので日本でも連日放送された。

知らない人のために簡単に説明させてもらうと。経済大国アメリカ合衆国の経済の中心のニューヨークにあるシンボルとなる7つのビルで構成された建物で標的になったのは、その中核のツインタワーにハイジャックされた旅客機2機が乗客を乗せたままビルにつっこみ多くの犠牲者、長期にわたる健康被害をあたえた。それだけではなくアメリカ国防総省本庁別名【ペンタゴン】に3機目が追突した。あまり知られていないが4機目もあったが乗員乗客の抵抗などによりハイジャック犯の標的と予想されていた場所にはいくことなく墜落されたとされている。因みに標的と予想されていた場所はワシントンDCのアメリカ合衆国大統領官邸【ホワイトハウス】に突入しようとしたと思われている。

この事件の背景にテロ組織アルカイダがあり、アフガニスタンに拠点を作っていた。

アフガニスタンの広範囲を支配していたタリバンアルカイダと手を組みアルカイダを保護していたとアメリカ政府が判断しアメリカ軍のアフガニスタン侵攻が始まった。

アメリカ政府の侵攻理由

引用:https://u-note.me/note/

アメリカ政府は国内外のアメリカ人の生命、国益のためにはアルカイダとタリバンの壊滅が必要と当時の大統領ブッシュ大統領はアフガニスタン攻撃作戦に入った。

アメリカに対して、世界各国日本も含め支援をする。

その作戦によってアメリカ軍の力によりタリバン政権を弱らせて反タリバン勢力の北部同盟が首都のカブールを奪還に成功する。

国際社会は北部同盟を中心とした新政権を支持した。日本はこれまで7000億円以上の支援をしている。

しかしアフガニスタン国民の生活は安定せず治安も好転していかなかった。日本からの支援で現地の人から尊敬を集めていた日本人医師の中村哲医師は2019年に殺害された。

その際当時の大統領、ガニ大統領自ら棺を担いでカブール空港で飛行機に積み込んだ。

そんな支援の中なぜ現政権が崩壊してカブールをうばわれてしまったのか

世界各国から支援されているにも好転せずに最終的に弱体化してしまった。最大の理由が政府の不正と腐敗だ。

アメリカ政府は【アフガン政府軍】を作ろうとしていたが現軍上層部は自分の利益が奪われると思い自勢力の維持に努めたり、政府に至っては実在しない兵士や警察などを水増しし人件費などを着服していた。このようなことが続き好転しない事に当時の大統領トランプ氏は『我々の国民を帰国させるべき』ととなえた。政権が変わった現在の大統領のバイデン氏も同じ考えなので撤退の方向は変わらなかった。

2021年5月に米軍とNATO軍【北太平洋条約機構】が正式に撤退を始めるとアフガニスタン政府は自滅していった。


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アフガニスタンはなぜ好転しなかったのか

引用:https://blog.goo.ne.jp

大きな理由は前途でつづった通りなのだが、人格的な指導者の不在も大きな理由だと思う。

アメリカのアフガニスタン侵攻前に反タリバン勢力の最大指導者、国民の尊敬も集めていた指導者アハマド・シャー・マスード氏が亡くなったことにも大きな原因であろう。記者を装った爆弾テロの犠牲になってしまう。同時多発テロが起きる、2日前の出来事だ。

この不安定な状態のまま20年たち崩壊していった。


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まとめ

今回の撤退が正解なのか不正解なのかは答えづらいが、タリバン政権が復活したときに世界情勢はどうなってしまうのか不安になってしまう。またテロなどが増えないことを願いたいし、現在日本にいるから絶対に安全ということは無いと思う。今世界はパンデミックなコロナという危機もある中今後の世界の動きに注意が必要だ。

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